みなさんこんにちは。
春日井市の歯医者【ごとう歯科クリニック】です。
むし歯と頭痛はあまり関係ないように感じるかもしれませんが、むし歯がかなり進行すると頭痛を引き起こす可能性があります。
そのまま放置すると、さらにむし歯が悪化する可能性があるため、早めの治療が必要です。
そこで今回は、むし歯と頭痛の関係についてご紹介します。
目次
■ むし歯の進行度と症状
・C1 エナメル質のむし歯
歯の表面を覆うエナメル質だけのむし歯の場合、自覚症状がほとんどなく、定期検診などで見つかることが多いでしょう。治療も1回だけで終了することも多いため、この段階でむし歯を発見・治療できることが理想です。
・C2 象牙質のむし歯
エナメル質の内部の象牙質までむし歯が進行した場合は、冷たい物を食べた時などに歯がしみるなどの症状が現れるようになります。
痛みは一時的なことが多いため、刺激がないと症状は出にくいでしょう。
・C3 歯髄まで達したむし歯
歯の神経(歯髄)にまでむし歯が達した状態です。むし歯がかなり進行している状況で、神経にまで炎症が及ぶため、何もしていなくてもズキズキ痛みを生じます。
・C4 根だけが残ったむし歯
この状態になると痛みを感じる神経が壊死してしまい、一時的に痛みが出ない場合もありますが、根の先に膿が溜まると痛みを生じることがあります。
神経が壊死して痛みが一時的に出ない場合も、むし歯は進行しているため、治療が必要な状態です。
■ むし歯が原因の頭痛の進行度とは
歯の痛みを感じる三叉神経は末梢神経のひとつで、顔の感覚を脳に伝える役割があります。
そのため、むし歯で強い痛みが起こった際に側頭部に痛みを感じることがあります。
むし歯が原因で引き起こされる頭痛は、むし歯の進行度がかなり進行していることが多く、C3 ~C4 の状態のことが多いでしょう。
■ 歯の神経が炎症を起こしている場合と対処法
むし歯が神経に達して、炎症が起きるとズキズキした強い痛みを伴います。
この状態を「歯髄炎」といい、強い痛みを生じるため、痛みの範囲が広がったように感じます。
そうすると、歯の痛みだけでなく頭痛を引き起こしているように感じる場合があるのです。
【対処法】
歯髄炎まで達してしまったむし歯は、神経を取り除く治療が必要です。
まずは、内部の状態を確認するために、レントゲン撮影をしてむし歯の状況を確認します。
神経を除去すると、痛みを感じなくなりますが栄養や水分を供給することができなくなるため、歯がもろくなってしまいます。
■ むし歯が広がって副鼻腔にも炎症が広がった場合
副鼻腔は、上の歯の根の先にある空間です。
むし歯が悪化して炎症が広がると、副鼻腔まで細菌感染をして頬の痛みや頭痛、においがする鼻水などの症状が出る場合があります。
【対処法】
原因となっているむし歯の根の先で炎症を引き起こしている可能性があるため、根の治療が必要になります。
レントゲン撮影をして、炎症が起きている部分を確認します。
根の治療をして、炎症がおさまらない場合には、抜歯が必要なケースもありますので、早期に治療を開始する必要があります。
■ 噛み合わせのバランスが崩れている
歯の噛み合わせは、全体の歯でバランスよく噛める状態が理想的です。
ただし、歯並びの乱れなどの原因で一部に強く当たったり、力がかかっていることもあります。
その場合、強く当たっている部分の歯や顎に負担がかかりますし、口周りが緊張してほかの部分に不具合が起きることもあります。
噛み合わせのバランスが悪いことで起きる痛みを咬合関連痛ともいい、頭痛が起きるケースもあります。
【対処法】
噛み合わせのバランスが悪い時は、頭痛だけでなく、歯にも負担がかかります。
そのまま放置していても、自然に改善することはないため、矯正治療が必要です。
矯正は、審美的な歯並びも改善しますし、噛み合わせのバランスが整うことで機能的なメリットも多い治療です。
■ 悪化したむし歯は頭痛を引き起こすことも
むし歯は初期だと自覚症状の少ない疾患ですが、悪化するとズキズキした強い痛みを伴います。
また、むし歯の細菌感染が神経まで達すると、神経を除去する必要もあり、歯が弱くなり脱落してしまうことも。
そのまま放置しておくとむし歯はどんどん進行してしまうため、早めに治療することが大切です。
気になる症状がありましたら、当院へお気軽にご相談ください。