みなさんこんにちは。
春日井市の歯医者【ごとう歯科クリニック】です。
インプラントには外科的な手術を伴うため、初めてインプラント手術をする方は、不安や緊張する方も多いと思います。
特に、多くの歯を失っていて、4~6本のインプラントで片顎を支えるオールオン4は、埋入する本数も多いため、静脈内鎮静法で行うと負担を軽減できます。
そこで今回は、インプラント手術が怖い方のために、痛みや恐怖を和らげる静脈内鎮静法についてご紹介します。
目次
■静脈内鎮静法とは
静脈内鎮静法は、静脈に鎮静薬を点滴して不安や緊張を緩和する方法です。
全身麻酔とは異なり、わずかな意識はあるのですが、中枢神経の働きが鈍くなるため、うとうと寝ているような感覚になります。
そのため、インプラント中にリラックスした状態で手術を受けることができ、患者さんの不安を軽減することができます。
また、インプラント手術を行う時には、局所麻酔をするため、手術部位に痛みを感じることはほとんどありません。
ただし、ドリルの音や振動を伴う外科手術を行うため、ストレスや恐怖に感じることがあり、静脈内鎮静法を行うことで、その負担を軽減します。
■静脈内鎮静法のメリット
◎うとうとしている間にインプラント手術が終わっている
静脈内鎮静法には健忘効果があるため、麻酔の効果がある間は手術中の記憶があまりなく、インプラント手術を終えることができます。
◎全身疾患がある方もトラブルに対応しやすい
静脈内鎮静法を行う時は、呼吸や血圧、脈拍などの全身管理をしながら治療を行います。
全身疾患のある方は、インプラント手術を行う際の外科手術で体に負担がかかる可能性があるため、静脈内鎮静法の管理下で行うことでトラブルのリスクを軽減します。
また、もし異変が起きた場合でも、点滴をしているため、薬剤を投与して対処ができます。
◎口を開けている時間の負担を軽減する
自分で口を開けている時間が長くなると、顎に負担や疲労がかかります。歯科医院によっては口を開けた状態をキープする開口器を使用して手術をすると患者さんの負担を軽減することも。
特に、オールオンフォーなど本数が多い場合の治療は、インプラント手術の時間が長くなる傾向があるため、疲労や負担を軽減します。
■静脈内鎮静法のデメリット
◎費用がかかる
静脈内鎮静法は、保険が適用にならないため、インプラント治療の費用のほかに別途費用がかかります。
◎当日の行動に制限がある
静脈内鎮静法をする際は、自身で運転する車やバイク・自転車などでの来院は控えましょう。付き添いの方(運転手)がいる場合は、車でもご来院いただけます。
静脈内鎮静法で手術を行ったあとは2時間ほど休んでいただき、帰宅となります。
■静脈内鎮静法の流れ
STEP1 体調の確認・生体モニターの準備
体調を確認して問題ない場合は、血圧・心電図・酸素濃度を測定する機械をつけて、インプラント手術中の体調を管理の準備をします。
STEP2 静脈内の鎮静薬の投与開始
静脈内の鎮静薬を投与して、インプラント手術に適したレベルに調整します。
効果を確認したら、局所麻酔をしてインプラント手術を行います。
手術中は、生体用モニターを確認しながら体調管理を行い、必要に応じて追加の鎮静剤が必要な場合は投与します。
STEP3 点滴の終了
点滴が終わると、数分程度で意識がはっきりしてきます。
そのため、インプラント手術が終わるタイミングで静脈内鎮静法を終了します。
STEP4 院内で休憩
インプラント手術後は、眠気やふらつきなどがないか確認するため、休憩していただきます。休憩後、問題がなければ帰宅していただけます。
■インプラント治療の不安な方は静脈内鎮静法で対応
インプラント治療を希望していても、不安で治療を躊躇している方は静脈内鎮静法がおすすめです。
当院では、静脈内鎮静法に対応しているため、リラックスした状態でインプラント治療を受けることができます。
また、持病が心配な方も、体調管理をしながら治療ができますので、お気軽にご相談ください。