みなさんこんにちは。
春日井市の歯医者【ごとう歯科クリニック】です。
乳歯から永久歯に生え変わった後は、歯が抜けてしまうと生えてくることはありません。
大人の歯が抜けてしまうと、その部分を補う治療が必要になります。
そこで今回は、大人の歯を失う原因や平均年齢についてご紹介します。
目次
■大人の歯が抜ける平均年齢と本数
厚生労働省の歯科疾患の調査によると、大人の方が歯を失い始めるのは、40代頃からとされています。
加齢とともに歯を失う本数は増加傾向になるため、定期的に検診をして予防する必要があります。
歯を失う平均年齢と本数
40代 約1.5本
50代 約2.5本
60代 約3本
70代 約8本
■ 年齢別の歯の喪失傾向
◎40代
40代では、むし歯によって歯を喪失するケースが多くなります。
セルフケア不足で、1度治療した部分が再度むし歯になる場合もあります。
再度むし歯になると、1度治療したところからさらに歯を削る必要があるため、歯質が少ない場合は、歯を残すことが難しくなるでしょう。
◎50代
歯周病が悪化して歯茎が下がり、歯が長く見えたり、ぐらぐらするなどのケースも見られます。歯がぐらぐらすると抜歯になることも多いです。
また、それに伴って噛み合わせのバランスが悪くなることもあります。
◎60代
60代では、ブリッジや部分入れ歯で治療をした部分があると、支えとしている歯に負担がかかって、ほかの歯を失うケースもみられます。
◎70代
歯を失う本数も増えて、顎の骨の減少なども進行しやすくなります。顎の骨が少なくなると歯を支える骨が少なくなり、最終的に抜歯が必要になることも。そのため、入れ歯やインプラントにする方が増えてきます。
■ 歯を失う原因
歯を失う原因の第1位は歯周病、第2位はむし歯、第3位が事故などの外傷になります。
若年層の方が歯を失う原因は、むし歯や外傷が多いのですが、年齢が高くなると、歯周病で歯を失う割合が増えてきます。
◎歯を失う原因第1位 歯周病
歯周病は、歯垢(ブラーク)や歯石などの汚れの中にひそんでいる歯周病菌が、歯茎に炎症を引き起こす疾患です。
初期の段階では、歯茎の腫れや歯磨きの時の出血などの症状ですが、悪化すると顎の骨も溶かしてしまいます。
すると、歯を支えている骨が減ってしまい、歯がぐらぐらして噛むことが難しくなる場合もあります。
歯を支えている顎の骨が減ってしまうと、自然に戻ることはありません。
そのため、大切な歯を維持するためには、歯周病の予防が大切です。
歯周病の原因は、汚れの中の細菌のため、毎日のセルフケアで汚れをしっかり落とし、歯科医院での定期検診でクリーニングを行うとさらに効果的です。
◎歯を失う原因第2位 むし歯
むし歯は、お子さんからシニアの方まで幅広い年代で患うことのある疾患です。
歯の質、糖質、細菌の3つの要素が重なりあった時にむし歯が発症します。
むし歯菌は、歯の表面に歯垢となって付着して、糖質を栄養に酸を発生して歯を溶かします。
唾液には、再石灰化の働きがあるため修復しますが、長時間、歯に糖質がある状態だと再石灰化が追い付かず、むし歯が発症します。
むし歯予防のためには、歯垢を除去してきれいな口腔内を維持することと、糖質のある食品を食べた後は、歯磨きをすることも大切です。
◎歯を失う原因第3位 外傷
スポーツ中のケガや交通事故など、強く歯をぶつけた時に歯を失うことがあります。
外傷は、ぶつけた当日は問題なくても、その後歯の色が変色して、神経が死んでいる場合もあります。
そのまま放置してしまうと、神経の無い歯は水分や必要な栄養を供給することができないため、もろくなっていきます。
硬い物を噛んだ時に割れてしまう可能性があるため、歯の色が変わることがあれば早めに歯科医院に相談しましょう。
■ 歯を失った時のインプラント・入れ歯などの治療に対応しています
歯を失った場合は、そのまま放置してしまうと、失った歯のスペースに隣の歯が動いてしまう場合もあります。
歯が無い部分があることで、ほかの歯に負担もかかってしまうため、早めに治療をしましょう。
当院では、歯を失った時のインプラント・入れ歯などの治療に対応していますので、お気軽にご相談ください。