みなさんこんにちは。
春日井市の歯医者【ごとう歯科クリニック】です。
インプラント治療は、失った歯を補う治療方法として多くの方にメリットの多い治療法です。
中でも、多くの歯を一度で補える「オールオン4」や「オールオン6」は、総入れ歯に代わる選択肢として注目されています。
オールオン4についてはこちらの記事をご確認ください。
>オールオン4とは?治療の解説と通常のインプラント治療の違いについて
しかし、インプラントやオールオン4は「治療して終わり」ではなく、日々のメンテナンスが非常に重要です。
そこで今回は、「インプラントと歯磨き」「インプラントとお手入れ」について、お手入れ方法と注意点を解説します。
目次
■インプラントにも歯磨きが欠かせない理由とは?
「インプラントは人工歯でむし歯にならないから、そこまで歯磨きしなくてもよいのでは?」と思っていませんか?
インプラントで補った歯は人工歯のためむし歯にはなりませんが、汚れが残ったままになると、歯周病と似た症状を引き起こす「インプラント周囲炎」になり、歯茎に炎症を引き起こします。
インプラントは人工歯ですが、その部分を支えている歯茎は自身のもの。歯磨きをしないとトラブルになるため、丁寧に歯磨きすることが大切です。
■インプラントの自宅でできるセルフケア
インプラントのセルフケアは、歯磨き+補助清掃用具(歯間ブラシなど)が基本です。
特に、歯周病で歯を失った方はその部分に汚れが付きやすい傾向があります。
インプラントの周りを細かく磨いて清潔に保ちましょう。
◎インプラント周囲の歯磨き
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歯茎との境目に歯ブラシを45度程度に当ててやさしく小刻みに磨く。
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毛先のやわらかい歯ブラシを使う(インプラント用がおすすめ)
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歯ブラシを強く当ててしまうと歯茎が傷ついてしまう可能性があります。
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大まかに磨くとストロークが大きくなりやすく、細かい部分に汚れが残りがちです。歯1~2本を目安に歯ブラシを細かく動かしましょう。
◎補助器具を活用する
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デンタルフロス
歯と歯の間は汚れが残りやすいため、デンタルフロスで汚れを落としましょう。
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歯間ブラシ
歯と歯のすき間がある場合には、歯間ブラシを使うことで汚れが落としやすくなります。
ただし、歯間に合ったサイズを選択することが大切です。
歯間より大きすぎる歯間ブラシは歯茎を傷つけてしまう可能性があります。
サイズ選びに迷ったら、お口に合ったサイズをお伝えしますので、お気軽にご相談ください。
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タフトブラシ
毛束が1本のブラシで奥や細部の汚れをピンポイントで除去できます。
■オールオン4・オールオン6のお手入れ方法
オールオン4・オールオン6は、顎に4本または6本のインプラントを埋め込み、その上に人工の歯をまとめて固定する治療法です。見た目も自然で、取り外し不要なのが大きな魅力ですが、清掃性はやや低くなるため、より丁寧なケアが必要です。
◎被せ物(上部構造・人工歯)のブラッシング
オールオン4・6も天然歯と同様に歯磨きが必要です。
被せ物も毎日歯磨きをして、汚れを落とす必要があります。
被せ物の裏側やインプラントと接している部分も細かく磨きましょう。
◎抗菌効果のある洗口液でうがいをする
歯磨きをした後に、抗菌効果のある洗口液でうがいをすることで、細菌が繁殖しにくい環境が期待できます。
インプラント周囲炎は汚れの中にひそんでいる細菌が原因のため、汚れをキレイにして細菌が増えないようにすることが大切です。
■歯科医院でのメンテナンスも必要
オールオン4・6は天然歯よりも磨きにくい形態をしています。
定期的にメンテナンスをして、汚れがついている部分はクリーニングを行いましょう。
また、インプラントの状態や噛み合わせのバランスも確認し、オールオン4・6に不具合が起きる前に対処していくことが重要です。
定期メンテナンスはお口の状態などによって異なりますが、一般的に3~6ヶ月に1度程度が目安です。
歯科医師からメンテナンスの期間についてはお話がありますので、その頻度でメンテナンスを受けるようにしましょう。
■オールオン4・6はお手入れ次第で寿命が変わることも…?
インプラントやオールオン4・6は、正しくケアすれば10年、20年と長く使い続ける方もいらっしゃいます。
しかし、日々のメンテナンスを怠ると、せっかく治療したのに、不具合が起きてしまう場合もあります。
オールオン4・6の定期メンテナンスをして、より良い態を維持しましょう。