みなさんこんにちは。
春日井市の歯医者【ごとう歯科クリニック】です。
「むし歯になりにくい強い歯になりたい……。」
「歯を強くするためにはどうしたら良いの?」
むし歯を予防するためには、毎日の正しい歯磨きが重要ですが、日常的な「食べ物」や「飲み物」も歯の健康には大きな関わりがあります。
今回は、歯に良い食べ物・飲み物・歯に悪い食べ物を具体的に紹介しながら、歯を強くするためにできる生活習慣について解説します。
目次
■歯を強くするために必要な栄養素はあるの?
歯を強くするためには、次のような栄養素をバランスよく摂取することが大切です。
◎カルシウム 歯や骨の土台をつくる主要な構成成分
歯の表面(エナメル質)や内部(象牙質)を丈夫に保つための大切な栄養素です。
◎リン カルシウムと結合して歯を強化する
リンは、カルシウムと結びついて歯や骨の硬さや安定性を保つ役割があります。
そのため、カルシウムだけでなく、リンと一緒に摂取することで歯の強化作用が高まります。
◎ビタミンD カルシウムの吸収をサポート
ビタミンDは、体内でカルシウムの吸収を助ける「サポート役」として大切な役割をします。
◎ビタミンC 歯茎を健康に保つ
ビタミンCは、コラーゲンの生成を助け、歯茎や血管の健康を維持する働きがあり、歯周病や炎症を防ぐ役割も見込めます。
◎マグネシウム カルシウムの代謝を整える
マグネシウムは、カルシウムやリンとのバランスを保つ役割があります。
◎フッ素 エナメル質の再石灰化を促進
フッ素は、歯の表面を守るエナメル質を強化し、むし歯菌の働きを弱めて酸の発生を抑制する働きがあります。
また、初期のむし歯を修復する再石灰化を促す作用もあるため、むし歯予防にも効果が見込めます。
■歯に良いおすすめの食べ物
下記の食材は、歯を強く保つためにおすすめの食べ物です。
◎チーズ・牛乳・ヨーグルト
むし歯は口の中が「酸性」になると進行しやすくなります。チーズや牛乳などはカルシウムが豊富で、お口の中を中性に保つ働きが見込めます。
ただし、加糖のヨーグルトはむし歯のリスクを高めるため、無糖のものがおすすめです。
◎小魚
お子さまの成長期にもおすすめの小魚は、カルシウムとリンが豊富に含まれています。
◎ほうれん草・ブロッコリー・にんじんなどの緑黄色野菜
ビタミンAやCが豊富に含まれており、歯茎や粘膜を丈夫に保ち、歯周病予防にも効果が期待できます。
◎アーモンド・くるみなどのナッツ類
マグネシウム・カルシウム・食物繊維など、歯を強くする栄養素がバランスよく含まれています。
◎たまご・鮭・きのこ類
ビタミンDを多く含み、カルシウムの吸収をサポートします。
■歯に良いおすすめの飲み物
歯に良い飲み物も生活の中で取り入れると良いですね。
◎牛乳
牛乳にはカルシウムとリンが豊富に含まれており、歯の再石灰化に必要な材料が揃います。
◎水
水を飲むことで食後のお口の中の汚れを洗い流し、むし歯菌の繁殖を軽減します。
■知っておこう!歯に悪い食べ物・飲み物
歯を強化するためには、歯に悪い食べ物や飲み物を知っておくことが大切です。
◎甘いお菓子・清涼飲料水
むし歯は食べ物の糖分を栄養にして、むし歯菌となる「酸」を生成し、歯を溶かします。
その糖分が豊富に含まれている甘いお菓子はむし歯のリスクを上昇させてしまいます。
特に、チョコレートやキャラメルなどの歯に残りやすい・くっつきやすい物や、グミなども注意が必要です。
また、糖分が多い清涼飲料水もむし歯のリスクが高くなります。
特に水代わりに清涼飲料水を飲んでいると、長時間お口の中に糖分がある状態になるため、注意が必要です。
◎炭酸飲料などの酸性のジュース・果物
頻繁に酸性が強い飲み物、オレンジなどの柑橘類を摂ると、歯を溶かすリスクが高くなります。飲んだ後は水を飲んでお口の中を中和するなど、むし歯になりにくい環境にするのがおすすめです。
■歯を強くするための生活習慣のポイント
毎日の生活習慣でむし歯への対策に気を付けることで、リスクを軽減できる場合があります。
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ダラダラ食べるのではなく、間食や食事は時間を決める
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しっかり噛んで唾液の分泌を促し、細菌を洗い流す
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寝ている時は細菌が増えやすいため、就寝前はしっかり歯磨きを行う
■毎日の食事や生活習慣で歯を強化しましょう
むし歯を予防するには毎日の歯磨きなどのセルフケアに加えて、食事や生活習慣も大切です。こうした習慣が歯を丈夫に保つ役割を担っています。
また、甘いものなど歯に悪い食べ物は控えめにし、食べた後はすぐに歯磨きをするようにしましょう。
いつまでも健康な歯を維持するために、食事も工夫して歯を強くしていきましょう。