みなさんこんにちは。

春日井市の歯医者【ごとう歯科クリニック】です。

インプラント治療を考え始めたとき、

「被せ物の人工歯にはどんな素材が使われるの？」

と気になる方は多いのではないでしょうか。

インプラントは、

• 顎の骨に固定するインプラント体

• インプラント体と被せ物の連結部分となるアバットメント

• 見た目や噛む力に直接関わる被せ物（人工歯）

の3つのパーツで構成されています。

その中でも治療後の見た目や使い心地を左右する重要な要素が、被せ物に使われる素材です。そこで今回は、インプラントの人工歯として選ばれているセラミックの特徴やメリット、注意点についてご紹介します。

■セラミックとはどのような素材？

セラミックは、陶器に近い性質を持つ素材で、歯科治療の分野では以前から幅広く使用されています。光の透過性や色の再現性に優れており、変色もしにくく、天然歯に近い自然な見た目を再現しやすいことが特徴です。

インプラントの人工歯には、「ジルコニアセラミック」「オールセラミック」が用いられることが多いです。また、奥歯か前歯などで選択されるセラミックの種類が変わるケースもあります。

■インプラントにセラミックを選ぶメリット

1.　変色しにくく、美しさが長持ちしやすい

セラミックは、歯科用のプラスチックと比較すると変色しにくい素材です。

プラスチックが配合している素材は、経年変化で徐々に黄ばんだように変色してしまうことがありますが、セラミックは変色しにくく、美しさが長持ちしやすい特徴があります。

2.　天然歯に近い自然な透明感

セラミックは光を自然に通す性質があり、色味も細かく調整できるため、周囲の歯と調和しやすく、前歯など人目につきやすい部分にも適しています。

透明感が高いため、ほかの歯となじみやすく、自然な見た目を再現しやすい素材です。

3.　汚れが付きにくく、清潔を保ちやすい

セラミックの表面は非常に滑らかで、ほかの被せ物と比較すると、プラークが付着しにくい性質があります。これは、歯周病と似た「インプラント周囲炎」を防ぐうえでも大切なポイントです。

日々のセルフケアだけなく、歯科医院での定期的なメンテナンスを行うことで、清潔な状態を維持しやすくなります。

4.　金属アレルギーのリスクが少ない

セラミックは金属を使用しない素材のため、金属アレルギーの心配がほとんどありません。体へのやさしさを重視したい方や、アレルギーが気になる方にも選ばれやすい素材です。

■セラミックを選ぶ前に知っておきたいポイント

多くのメリットがあるセラミックですが、治療前に理解しておきたい点もありますので、ご紹介します。

◎保険適用外となり、費用が高くなりやすい

インプラント治療は原則として自費診療となり、セラミックも比較的高価な素材に分類されます。費用は歯科医院によって異なりますが、セラミックの種類や人工歯の設計方法によって幅があるため、治療前に内容と金額について十分な説明を受けておくことが大切です。

◎強い力がかかると破損する可能性がある

セラミックは高い硬度と耐久性を備えていますが、過度な力や衝撃が加わると、欠けたり割れたりするリスクがあります。

特に、歯ぎしりや食いしばりがある方は無意識のうちに大きな力がかかっている可能性があります。

そのような指摘を受けたことがある方は、ジルコニアなど強度に優れた素材を選択したり、就寝時にナイトガードを使用したりするなどの対策がおすすめです。

■セラミックは美しさと機能性を兼ね備えた素材

インプラントの人工歯として用いられるセラミックは、天然歯に近い自然な見た目で着色しにくく、清潔を保ちやすいといった特徴を持つ、バランスの取れた素材です。

ただし、費用面や噛む力の強さなどを踏まえ、お口の状態に合った素材選びを行うことが重要です。

インプラントに関して疑問や不安がある場合には、ごとう歯科クリニックまでお気軽にご相談ください。