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その胃もたれや肩こり、お口の状態が関係しているかもしれません
「硬いものはつい避けてしまう」「気づけばいつも同じ側で噛んでいる」。そんな噛みにくさを、忙しさから後回しにしていませんか。噛めない状態を続けると、胃もたれや肩こり、将来の健康にも関わると考えられています。この記事では、その原因と全身とのつながり、回復に向けた選択肢を歯科医師の視点でお伝えします。
この記事の要点まとめ
- 噛みにくさの放置は胃もたれや肩こり、将来の健康にも関わる可能性があります
- 被せ物の劣化やむし歯・歯周病などが噛めなくなる原因として考えられます
- インプラントや入れ歯など回復に向けた選択肢を状態に応じて検討できます
噛めない・噛みにくい放置が引き起こす全身の不調と健康リスク
お口の不調は、口の中だけの問題では終わらないと考えられています。噛む力は消化や姿勢、脳への刺激など、全身と深く結びついているからです1。ここでは、噛めない状態が続くと起こりうる体の変化を見ていきましょう。
胃もたれや消化不良:咀嚼機能の低下が胃腸に与える負担
食べ物は本来、口の中でしっかり噛み砕かれ、唾液と混ざることで消化の準備が整います。ところが噛みにくさから大きいまま飲み込んでしまうと、その分の働きを胃や腸が担うことになり、消化器官への負担が増すと指摘されています。咀嚼力の低下は、胃もたれや消化不良といった不調につながる可能性があります。最近、胃腸の重さが気になるという方は、噛み方との関わりも一度振り返ってみてください1。
肩こりや頭痛・顔の歪み:噛み合わせのズレが招く筋肉の緊張
左右どちらか一方でばかり噛む癖が続くと、顎まわりの筋肉に偏った緊張が生まれやすくなります。この緊張はやがて首や肩の筋肉にも波及し、慢性的な肩こりや頭痛といった不定愁訴と関わることがあります。噛み合わせのズレは顎関節への負担にもなり、顎関節症や顔の左右差につながる場合も考えられます。片側だけで噛む習慣に心当たりがある方は、一度確認しておくと安心です。
将来の認知機能:咀嚼による脳への刺激と健康寿命
しっかり噛むという動作には、脳への血流を促し、刺激を与える働きがあると考えられています。噛む機会が減れば、こうした刺激も自然と少なくなります。研究の場では、咀嚼と認知機能の維持との関わりが注目されており、健康寿命の観点からも噛める状態を保つ意義が語られています1。日々の食事を大切にすることが、将来の健康を支える一歩になります。
なぜ噛めなくなるのか?原因を知るセルフチェックと放置による口腔内の変化

噛みにくさの背景には、いくつかの原因が考えられます。まずはご自身の状態を知ることが、次の一歩につながります2。
被せ物の劣化・むし歯・歯周病:噛めなくなる主な原因
数年前に治療した奥歯の被せ物は、時間とともに適合が変わってくることがあります。すき間が生じると、そこからむし歯や歯周病が進行し、噛んだときの違和感や痛みにつながる場合があります。歯周病が進めば歯が動揺し、しっかり噛めなくなることも。過去の治療箇所に思い当たる方は、早めの確認をおすすめします2。
【セルフチェック】あなたの噛み合わせと咀嚼力は大丈夫?
以下に当てはまる項目がないか、確認してみましょう。
- 気づくといつも同じ側で噛んでいる
- お肉や硬い野菜を避けて選んでいる
- 被せ物や詰め物に違和感がある
- 食事に以前より時間がかかる、または急いで飲み込む
- 顎を動かすと音や疲れを感じる
複数当てはまる場合は、噛み合わせの状態を歯科医院で相談することを検討しましょう。
放置するとどうなる?段階的に進行するお口の変化と残存歯の寿命
噛めない場所をそのままにすると、変化は段階的に進むと考えられています。数週間もすればかばう噛み方が習慣になり、数ヶ月から数年が経つと、噛み合う相手を失った歯が伸び出す「挺出」や、歯並びの乱れが起こることがあります。その結果、健康な歯に負担が集中し、残っている歯の寿命にも関わってきます2。早めの対応が、お口全体を守ることにつながります。
噛めない状態から回復するための治療選択肢と費用目安
噛める状態を取り戻す方法は、一つだけではありません。お口の状態やご希望に合わせて、選択肢を一緒に検討していきます。
インプラント・入れ歯・ブリッジ:特徴と保険・自費の費用目安
歯を失った部分や噛めない部分を補う方法には、主にインプラント・入れ歯・ブリッジがあります。入れ歯やブリッジには保険が適用される選択肢もあり、費用を抑えやすい一方で、それぞれに構造上の特徴があります。インプラントは自由診療で、当院では通常1本のインプラント治療でデンタルローン120回払い月々5,300円から始められる例をご案内しています。どの方法にも長所と留意点があるため、生活スタイルを踏まえて比較することが大切です。
顎の骨が痩せてしまった場合のリカバリー方法と治療の難易度
「骨が足りずインプラントは難しい」と言われた経験があっても、方法がないとは限りません。骨が痩せた部分には、ソケットリフトやサイナスリフト、GBRといった骨造成でリカバリーを図る選択肢があるからです。当院では、他院で対応が難しいとされた難症例のご相談も承っています。ただし治療の難易度は状態によって異なるため、精密な診断が前提となります。
治療期間中の食事の工夫:栄養不足を防ぐための食材選び
治療中で噛み合わせが不安定な時期も、栄養が偏らない工夫が役立ちます。食材を小さく切る、しっかり煮込んで柔らかくする、卵や豆腐、白身魚など噛む負担の少ないたんぱく源を取り入れる、といった方法がおすすめです。汁物やスムージーで水分と栄養を補うのも一案。低栄養を防ぎ、体調を整えながら治療を進めていきましょう。
春日井市のごとう歯科クリニックが提案する「歯を残す精密治療」と受診先選び
噛める状態を取り戻すには、原因を正確に見極めることが出発点になります。ここでは当院の取り組みをご紹介します。
歯科用CTとマイクロスコープを活用した精密な診査・診断
肉眼では見えにくい歯の内部や顎の骨の状態も、歯科用CTやマイクロスコープを用いれば立体的・拡大的に把握できます。当院の治療方針として、抜歯は第一選択肢にはしていません。大きなむし歯やぐらつく歯、長年放置されて傾いた歯であっても、残して有効に使えるよう最大限努めるのが当院の姿勢です。精密な診査があってこそ、歯を残す道筋が見えてきます2。
徹底した衛生管理:クラスB滅菌器による安全な治療環境
安心して治療に臨んでいただくため、衛生管理を徹底しています。使用した器具は洗浄後に滅菌パックし、高圧蒸気滅菌器(クラスB滅菌器)で処理。口腔外バキュームやハンドピース滅菌器も備え、清潔な環境づくりに努めています。外科処置の際には専用のオペ室を使用します。
一般歯科と専門外来のどちらを選ぶべき?受診先選びの基準
噛みにくさの相談先に迷ったら、まずは全身の健康まで視野に入れて総合的に診てくれる歯科医院を検討するとよいでしょう。丁寧なカウンセリングと分かりやすい説明があるか、複数の治療方針を提示したうえで一緒に決めてくれるかが、一つの目安になります。当院では専門用語を避けた説明を心がけ、患者さまと共に治療方針を決めていく姿勢を大切にしています。
よくある質問
Q. 噛み合わせが悪いまま放置するとどうなりますか?
A. 一方的な噛み方が習慣化し、顎まわりや首・肩の筋肉の緊張、健康な歯への負担集中などにつながる可能性があります。変化は段階的に進むと考えられているため、気になる段階でのご相談をおすすめします。
Q. 歯科で「パコる」とはどういう意味ですか?
A. 一般的に、被せ物や詰め物、入れ歯などが浮いたり外れかけたりして「パコパコ」と動く状態を指す俗な言い回しとして使われることがあります。適合の変化が疑われるため、確認を推奨します。
Q. しっかり噛まないと体に良くないのはなぜですか?
A. 咀嚼は消化を助け、脳への刺激や姿勢とも関わると考えられています。噛む機会が減ると胃腸への負担が増えるなど、全身への影響が指摘されています1。
Q. 噛み合わせが悪いと体にどんな影響がありますか?
A. 肩こりや頭痛といった不定愁訴、顎関節への負担、顔の左右差などとの関わりが語られています。ただし原因は多様なため、自己判断せず歯科医院で状態を確認しましょう。
参考文献
1. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(疾病・健康に関する情報)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/
2. 厚生労働省「健康づくりサポートネット(口腔・歯の健康)」 https://kennet.mhlw.go.jp/information/teeth
平成24年3月 同大学歯学部大学院修了(学位取得:口腔外科専攻)
平成25年1月 関連病院出向
平成30年4月 ごとう歯科クリニック勤務
現在に至る
日本口腔インプラント学会会員
日本顎顔面インプラント学会会員
日本有病者歯科医療学会会員
日本臨床歯周病学会会員
日本顎関節学会会員
日本口腔科学会会員
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