インプラントは、天然歯と同様に噛むことができ、ほかの歯に負担をかけることがないなどメリットの多い治療ですが、費用が高額になる傾向にあります。
そのため、費用面で治療を迷っているという方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、インプラントの費用が高額になる理由と費用の負担を軽減する方法についてご紹介します。
目次
■インプラントの費用が高額な理由とは?
1 自費治療のため
インプラントは、ほとんどの方が保険の適用にならない自費治療です。
保険が適用になる治療は、治療法や使用できる素材が限られています。
保険診療は最低限の機能を回復する目的として治療をするため、機能性だけでなく、審美性も高いインプラントは保険が適用になりません。
(※)ただし、事故によって大幅に歯を失った場合や対象となる
先天性の疾患がある場合は保険が適用される場合があります。
2 十分な設備が必要なため
インプラント手術をするためには、精密な検査を行うために通常のレントゲン検査だけでなく、顎の骨の厚みや高さ、密度などを診断できる歯科用CTが必要になります。
また、清潔な環境で手術をするために、衛生管理を徹底した手術室も求められます。
さらに、顎の骨に埋め込む「インプラント体」やその上の被せ物などの材料も必要になり、費用が高くなる傾向にあります。
精密な検査を行うため歯科用CTなどが必要であったり、感染予防対策のため専用オペ室でインプラント手術を行う場合もあります。
3 専門的な技術が必要
インプラントは、顎の骨にインプラント体を埋入する外科手術も伴うため、歯科医師の専門的な技術力や知識が必要になります。
むし歯治療と異なり、どの歯医者でも対応しているわけではないため、治療費が高くなる傾向になります。
4 長い治療期間が必要なため
インプラント治療は、顎の骨にインプラント体が定着するのに3~6ヶ月程度の期間がかかります。
また、治療の工程が多く、その分むし歯治療などと比較すると治療期間が長くなります。
顎の骨が少ない場合には、顎の骨の再生を促す手術も必要なため、もう少し時間がかかります。
安定したインプラント治療を実現するために、1つ1つの工程を精密に治療しますので、ほかの治療と比較すると治療期間が長くなります。
■治療費が高くてもインプラントが選ばれる理由とは
インプラントには、多くのメリットがあり、きちんとメンテナンスをすることで長期間使用できます。
セラミックの被せ物も選択できるため、天然歯のような透明感があり、審美性も高い治療法です。
また、ブリッジのように、ほかの歯を削ることもなく、その部分だけで治療が可能です。
固定式で安定しているため、天然歯と同様の噛み心地を実感できる点も高く評価されています。
機能面でも多くのメリットがあり、審美性も兼ね備えていることから高機能で長く使用したいと考える患者さんに選ばれる治療です。
■インプラントの費用の負担を軽減する方法
1 医療費控除
医療費控除とは、1年間に支払った医療費の合計が10万円以上(年収200万円以下の方は年収の5%)を超えると、納めた税金の一部が還付される制度です。
インプラントの費用も、この医療費控除の対象になるため、確定申告をすることで、費用の負担を軽減ができます。
2 デンタルローンやクレジットカード払い
デンタルローン
インプラント費用の負担を軽減するために、デンタルローンを使用して支払いをする方法があります。
使用目的が決まっているローンのため、比較的金利が低く設定されています。
デンタルローンを使用する際には、審査を通す必要があります。
クレジットカード
普段使用しているクレジットカードで分割払いをする方法です。
手軽な反面、回数が多くなると金利が高くなる傾向があります。
すぐに現金が用意できない場合には、デンタルローンやクレジットカードを使用して分割払いをする方法もあります。
【機能性と審美性を兼ね備えたインプラント治療】
インプラント治療は、ほかの歯に負担をかけることなく、天然歯のようにしっかり噛むことができる治療です。
また、被せ物として天然歯のような透明感があり、ほとんど変色しないセラミックを選択することもできます。
定期的にメンテナンスをすることで、長期間使い続けることも可能で、機能性と審美性を兼ね備えた治療といえます。
当院では、インプラント専門医が治療を行いますので、インプラント治療をご希望の方はお気軽にご相談ください。